第21回市民環境活動報告会にて、 平岡幼稚園のビオトープの取り組みを発表してきました。
地域の生物多様性の保全に貢献するビオトープ作りの提案をしました。
方法は簡単です。
①野生生物の利用できる場所を作る(ビオトープ作り)
②周辺地域に住んでいる野生生物を呼び込む これだけです。
遺伝子の多様性を保全する
種には亜種や地域個体群レベルの遺伝子の違いが存在します。
生き物が自ら移動できない範囲の外から、人為的に生き物を持ち込むことは、
遺伝子の攪乱に繋がりかねません。
生き物を持ち込まないことは、地域の野生生物の遺伝子の多様性を守ることに
繋がります。
種の多様性を保全する
地域には、自然環境の劣化により、行き場を無くしている生き物も数多くいます。 そのような生き物たちが利用できる場所(ビオトープ)を作ってあげると、周辺地域に棲む生き物たちが集まってきます。
生き物を持ち込まないことで、そのビオトープは100%地域の生き物が利用できる 場所となります。
また、種によって利用する環境は様々です。多様な環境を作ると、利用できる生き物の種数も増えます。
生態系の多様性を保全する
様々な自然環境を作ると、その環境ごとに利用する生き物が違ってきます。
同じ水辺でも、明るい⇔薄暗い、止水⇔流水、水辺の植物の茂り具合、など
それぞれの環境によって、それぞれ好む種が集まります。
環境ごとに集まる種が違うということは、環境ごとに違った生態系が存在する
ということです。
また、多くの生き物が、複数の自然環境を必要としています。
草地、樹林環境、水辺、など多様な自然環境が、お互いに繋がりを持つことで、
より豊かな生態系が生まれます。
発表内容の詳細は、神奈川県環境学習リーダー会のHP上に
「講演要旨集」があります。よろしければ、ご覧ください。