ビオトープの5つの池の生き物調査を行い、
生き物の比較をしました。
今回の観察会の様子は、11月14日に
湘南ネイチャーチャンネルで放送されました。
http://nature.ceramic-boy.com/
今年の6月に掘り始めた「原っぱ池」。
9月1日に水を入れて、10月12日までの間に
どれくらいの生き物が集まってきたかな!?
写真に写っているマツモムシ・ミズカマキリ・
ウスバキトンボのヤゴ・コガムシの他に、
ヒメガムシ・コシマゲンゴロウ・ハイイロゲンゴロウ・
カタビロアメンボ・ヒメイトアメンボ・アメンボ・
サカマキガイ、コカゲロウ幼虫、ユスリカ幼虫、
などを記録しました。
1ヶ月強で様々な生き物が移動してきて、
地域に住む生き物が集まってくることが判りました。
見つかった生き物は、
茅ヶ崎野外自然史博物館の岸さんに解説して頂きました。
閉鎖水域であるはずの原っぱ池で、
サカマキガイが見つかったことについては、
鳥などに付着して移入した可能性があります。
次は、園庭の「さんた池」の調査です。
この池は、去年の保育参観で掘った池です。
水を入れてから1年1ヶ月が経っています。
原っぱ池との生き物の違いはあるのでしょうか…!?
写真に写っているミズカマキリ・クロスジギンヤンマヤゴ・
オオシオカラトンボヤゴ・シオカラトンボヤゴの他に、
ヒメガムシ・コガムシ・コマツモムシ・コカゲロウ幼虫・
ヒメイトアメンボ・ニホンアマガエル・カタビロアメンボ・
アメンボなどの生き物が見つかりました。
こちらの池でも、茅ヶ崎野外博の岸さんに解説頂きました。
園庭池と原っぱ池の違いは、
①水がある期間の違い
②周りに大きな木があるかないか
その違いにより今回見られた生き物が違っている
と教えて頂きました。
●クロスジギンヤンマは5~6月頃に産卵するので、
その時期に水が無いと幼虫は発生しないし、木陰
を好むので、大きな木が無い原っぱ池には産卵しない。
●シオカラトンボ属のヤゴは、孵化してからある程度の
大きさに成長するのに数か月かかる。
次は、研修センターの3つの池と小川の生き物調べです。
湧き水があり、元々ジメジメしていた場所に
平成21年4月に池を掘り、5年半が経過しています。
この小川も、作成から5年が経ちました。
研修センターは、大きな木が多くあり、
背後には丘陵の斜面があります。
そのため全体的に薄暗く閉鎖的な環境になっています。
池ごとに、見つかった生き物をわけてみました。
昔から研修センターに住んでいるサワガニや
小川ではオニヤンマのヤゴが多数、
ムシムシ池やカニ池からは、薄暗い池を好む
ヤスマツアメンボ、ヤブヤンマのヤゴなど
たくさんの生き物が見つかりました!
池をとりまく環境によって、池の中の生き物も
変わってくることがわかって頂けたでしょうか!?
現在、水を利用する生き物は、水辺の減少や、
アメリカザリガニなど外来種の侵略により、
数を減らしています。
地域の生き物を守っていく為にも、平岡幼稚園では
この取り組みをずっと続けてい行きたいと思っています。
※生き物の“持ち出し”“持ち込み”は固くお断りしています。
ご協力をお願いします。